「両建て」とする理由

【注】この記事を閲覧される方が多いので、注意書きをします。
 結論から申し上げると、「両建て」はことごとく失敗でした。
 このすぐ下に「評価【損】は、いつかは収益となるものですから、『経費』としてじっくり減価償却すれば良いかな、と考えた」と書いておりますが、まったくの誤りです。
 しかし、両建ても有効な場合があることは、なんとなく理解できたつもりでおりますので、少しずつ挑戦していきたいと思っています。(2021/10/10)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 私にとっては新鮮な驚きですが、
 トレイダーズ証券の『みんなのFX』では、「証拠金計算には『MAX方式』が採用されており、必要証拠金は各通貨ペアの売ポジションの合計と買ポジションの合計、それぞれに対して算出した額のうち高いほうが採用される仕組みになっています。
とあります。
 つまり、証拠金の負担が大きく軽減されます。


 次に、例えば昨年11月からの豪ドルの上昇相場でのAUD/JPY(買)設定だと、なかなかリピートしてくれないように思えました。そこで、「なぜ?」と問い合わせたのですが、「ご理解いただきたい。」との返答で、理由はわからず仕舞いです。
 リピートしてくれなければ収益に繋がらないので、これは困ったものです。


 一方、AUD/JPY(売)設定の方は、どんどんリピートし、評価【損】もどんどん積み上がっていきます。証拠金維持率が100%以下になった時点ですべてのポジションをロスカットされるので、資金管理が大変です。
 しかし、この評価【損】は、いつかは収益となるものですから、「経費」としてじっくり減価償却すれば良いかな、と考えた次第です。


 ただし、問題もあります。
 一つは、スワップポイントです。主要通貨(いわゆる先進国の通貨)の政策金利はゼロ近辺ですので、主要通貨ペアを両建てする場合のスワップポイントはさほど気になりません。
 ただし、トルコリラやメキシコペソ、南アランドなどの高金利通貨は、そういうわけにはいきません。


 二つ目は、両建ては、何も考えずにず~っとやってよいのか、ということです。
 例えば、史上最高値で買い建てた場合、その建玉は半永久的に塩漬けとなり、評価【損】もどこまで膨らむか想像できません。史上最安値で売り建てた場合も同じです。


 そこで、次のように考えることとしました。
 次図は、USD/JPYの約20年間の月足チャートです。
 高値は2002/01/02の135.19円、安値は2011/10/03の75.555円です。
 この高値と安値でフィボナッチリトレースメントを表示させると、現在の価格はほぼ中間に位置することが分かります。
 ということは、上下の太い白破線の間で両建てさせればよいのでは、と思った次第です。
上の値は0.236(120.764円)、下は0.786(88.218円)です。

 では、スワップポイントが気になるメキシコペソはどうでしょうか。
 次図は、MXN/JPYの2010年からの月足チャートです。
 現在の価格は、両建て範囲の下限に位置しています。つまり、MXN/JPY(買)のみの設定で良い、ということになります。
 トルコリラ/円も南アランド/円も同じです。

×

非ログインユーザーとして返信する