スタグフレーションを心配? 《サザンカ》
日銀はこれ以上の円安を望んでいない?
理由は、スタグフレーションを心配しているから?
『スタグフレーション』何とも懐かしい言葉です。
賃金が上がらないにもかかわらず物価が上昇している状態のことですが、何と1970年代のオイルショック後に「狂乱物価」とともに登場した半世紀前の造語です。
スタグフレーションで米ドル/円はどう動くのか?
図(駒澤大学HPより)は、変動相場制移行後の対米ドルでの円相場ですが、第1次オイルショック後に急激な円安に振れていることが分かります。
では、米ドル/円はこれからどう動くのか?
今、米長期金利の上昇が止まりません。
バイデン政権は目玉である超大型経済政策実現のため莫大な資金を必要とします。そして、世界各国から米国内に資金を呼び込むためには金利を上げていかざるを得ません。
つまり米ドル高への誘導です。
一方日本は、外貨の稼ぎ頭である米国向けの自動車や中国向けの半導体製造装置などはEV化や米中対立などで暗雲が垂れ込めており、世界各国で運用している資金を日本国内に還流させることもできないと思います。
つまり、米ドル高 ⇨ 円安とならざるを得ません。
円安は、エネルギーから家畜用飼料まであらゆるものを輸入に頼っている日本では、これらの輸入物価の上昇をもたらします。
賃金や年金は上がらず物価は上昇していく、そんな時代がしばらく続くのかもわかりません。
《サザンカ(山茶花) ツバキ科》
圧巻です。つい先日までは蕾だったのですが。